2014年04月29日

「一点の曇りもない」…山中教授が切り貼り否定:ALCOAだよん!!

京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授が2000年に発表した論文中の画像や図表に不正の疑いがあるとインターネット上で指摘があり、山中教授は28日、同研究所で記者会見して「論文の内容に一点の曇りもない」と不正を否定した。

一方で、当時の実験ノートから元データが見つからなかったことも明らかにし、「データ管理が不完全だった」と陳謝した。


ね?!

オリジナルの原データが重要なんだよね。

だからさ、治験に限らず、科学全般にALCOAの思想が必要なんだよね、と強く思いました、とさ。

posted by ホーライ at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学に関する事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月28日

未成年者の喫煙者にこそ、保険で「禁煙治療」を

ヘビースモーカーの僕が言うのもなんだが(いや、ヘビースモーカーだからこそ)、未成年者に対する禁煙治療を保険適用したほうがいい。

今は、「違法」の「未成年者の喫煙」者に対して、「違法」だから、禁煙治療に公的な保険適用できないという。
   ↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140427-00001409-bengocom-soci


僕は完全なニコチン依存症。

今、タバコを吸っている人に「もう一度、生まれ変わったら、またタバコを吸いたいか?」という質問をすると8割以上の人が「ノー」と答える。

僕も「ノー」だ。

僕の大学時代からの友人は「タバコを吸う人の50%は癌になる、と聞かされても、俺はタバコをすよ」と言っていた。

その彼は、5年前に「頭頸部癌」が肺に転移していることが分かり、抗がん剤による治療をやっていたが、4年前のお正月に他界した。


もし、きみが未成年者なら、タバコなんて絶対に止めたほうがいいよ。

タバコを買うお金を貯めて本を買ったほうがいい。

慢性的な自殺に使うお金は明日を生きるための本を買おうのに使おう!

(慢性的な自殺、と違う人生って何だろう?とも思うけれど。)

posted by ホーライ at 06:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 医学系の問題・課題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月25日

これは『恥』の歴史じゃないだろうか?


製薬協から次の通知文が出た。
   ↓
『製薬企業による臨床研究支援の在り方に関する基本的考え方』
   ↓
http://www.jpma.or.jp/event_media/release/pdf/20140422.pdf


今、僕たち製薬業界は『瀬戸際』に立っている。

秋にも臨床研究も法制化しようという動きもある。


よくよく考えると、GCPもいくつもの「事件」(ソリブジン事件等)で改定、強化されてきた。

やっぱり、「悪いこと」が起こらないと「法律による強化」がなされない。

これは『恥』の歴史じゃないだろうか?

「事件」→「法律の強化」→「事件」→「さらなる法律の強化」・・・・・・・・。

まるで、幼稚園だ。

そんな業界で働いている僕。

他人事と思って働いている。

でも、恐ろしいことに、それは決して、『他人事』ではない。

僕の足元が、今、まさに崩れかけているのだ。

あなたの足元も。

そして、僕たちは、それを食い止める努力が必要だ。

首まで泥沼にはまり込む前に。

posted by ホーライ at 04:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 製薬業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月22日

武田薬品、衝撃の「懲罰賠償6100億円」はわずか45分で評決された

『武田薬品工業が糖尿病治療薬「アクトス」の発がんリスクを隠していたとして、米連邦地裁の陪審が出した60億ドル(約6100億円)もの懲罰的賠償金の支払いを命じる評決が波紋を呼んでいる。』

グローバルな会社になるということは、このようなことにも対応できないといけない、ということ。

グローバルな会社になるということは、異文化を認めること。

グローバルな会社になるということは、日本文化だけで仕事を進めてはいけないということ。

武田薬品のグローバル化に世界の洗礼がまっていた。

(そう言えば、今度の社長は「外人」だね)

これから、国際化を目指している製薬会社、CRO、SMO、治験実施医療機関は、今回の武田の例を、真剣に我が身のこととして、考えるといい。

本当に、真剣に、国際共同治験をやるならね。



posted by ホーライ at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 製薬業界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月21日

韓国の豪華客船に見る『事故は起こるべくして起こる』は「治験」にも通じる

韓国の豪華客船が沈没した。

人員的ミスか船の構造的欠陥か分からないが、絶対に、なんにしろ、事故の原因がある。(だから、事故が起こった。)

治験の世界でも「問題」が発生することが多々あるが、これまた、その原因が必ずある。

特にイレギュラーな事態があった時に、それが原因となって「事故・問題」が発生する。

事故や問題は型どおりにやっている時やSOPに従っている時には起こらない。


違和感を感じる時やイレギュラーなことがあった時は用心しないといけない。

何も無いところに煙は立たないのだ。(言葉の使い方がちょっと違うけれど。)


1つのミスの背景には50の「ヒヤリ・ハッと」があるという。

忙しい時にも問題・事故は起こりやすい。

逆に「調子が良すぎる」時も、問題・事故は発生しやすい傾向にある。


経験を積んでくると、「これは何かあるな」とか「なんかやばそう」いう「勘」ができてくる。

ルールに従い、SOPに従い、ルーチンをルーチンどおりにやってれば、問題・事故の発生確率は飛躍的に減少する。


いつもと違うことをやらない、というも大事だ。

他の業界の問題発生、事故発生の原因究明は、治験・医療の世界にも役立つ。


韓国の豪華客船沈没を「対岸の火事」にしないようにね。

基礎をおろそかにしないことだ。

ひきしめていこうね。


posted by ホーライ at 02:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学的・人為的事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月16日

全国で豚や鶏に感染症が広がっている

農林水産省は15日、鳥インフルエンザが発生した熊本県多良木町の養鶏場に派遣した専門家チームによる調査概要をまとめた。

一方、国の研究所による遺伝子解析の結果、死亡した鶏が感染したウイルスは毒性が強い高病原性と判明した。
 
調査概要によると、鳥インフルエンザが発生した養鶏場ではウイルスを外部から持ち込まないため、作業時に専用の作業着と長靴を着用し、消毒のために消石灰を踏んでから鶏舎に入っていた。

2013年11月に県の検査で消毒設備の改善を指導され、飼料運搬用車両のタイヤを洗浄する動力噴霧器を導入していたが、使用頻度は低かった



群馬県は14日、県中部の養豚場で、「豚流行性下痢(PED)」に感染した疑いのある豚が確認されたと発表した。

PED疑い事例は、すでに確定したものも含めて県内今季4例目。

県によると、同養豚場で13日、繁殖豚(母豚)5頭が嘔吐(おうと)し、1頭が食欲不振になっているのが見つかった。同日時点で死んだ豚はない。

現段階で発症しているのは、PEDに感染しても死ぬ可能性の低い繁殖豚のため、県は確定診断を出すための精密検査は実施しないという。



家畜に対する感染症というだけでも問題なのだが、これらの感染症(特に鳥インフルエンザ)が動物から人へ感染するように突然変異するのが怖い。


僕たちは新薬を開発しているが、病気との戦いは終わりの無いマラソンレースのようなものだ。

諦めたら、人類の負けだ。

僕たちは諦めるわけにはいかない。

posted by ホーライ at 05:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 医学系の問題・課題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月14日

僕たちも同類だ。だからこそ

ディオバン事件の資料を読んだ。

古い体質が未だに、そこかしこに亡霊のように存在していることを再認識した。

便宜を図ってもらうために、お金を払う方もお金を受け取る方も『罪の意識が無い』というところが一番の問題だ。

科学は(臨床試験も含めて)、誰かが再現性を確認するつもりで試験をすれば、すぐにデータがねつ造かどうかが分かるという分野だ。

STAP細胞にしろ、ディオバン事件にしろ、「誰かが再現性を確認するかもしれない」という考えが当人に浮かばなかったのだろうか?

もし、「再現性なんて誰も確認しないよ」と考えていたならば、山中先生が言うようにその人たちは「未熟」だ。

あるいは、不遜だ。

僕たち自身にその血が一滴も流れていないとは言えない。

僕たち自身にも「未熟」な部分がある、ということをまずは認識しておこう。

僕たちは「未熟」だ。

だからこそ「良心」が頼りだ。

最低限の誇りを捨てないようにしたいものだ。

僕らもいつ、「あちら側」に変わるか分からない、という頼りない存在である。

でも、それを知っているか、どうかが、大きな分かれ目だ。


posted by ホーライ at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学に関する事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月12日

『小説家』を目指している息子の苦悩。

演劇集団を主宰していた息子が軌道修正に入った。

どうやら、小説家になりたいらしい。

僕も実は詩人になりたかった。

売れる小説家なんて、ごく一部だ。

でも、少しの挫折で諦めるような息子の目標は、それだけのことなんだろうな、とは思う。


でも、世の中で小説や詩で食っていける人はごくわずかだ。

それでも、息子の夢だから、両親としては最大限の援助する。

できたら、息子に僕の果たせなかった夢を達成したい。

大変なのは目に見えているけれど、頑張って欲しいものだ。


posted by ホーライ at 20:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月06日

山中教授「30代の研究者は未熟」 指導の重要性指摘(若い人の科学離れが心配)

●山中教授「30代の研究者は未熟」 指導の重要性指摘

理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子さんの事件について山中教授が衆院内閣委員会で参考人として意見を述べた。

僕のことを考えても30代の科学者は「ひよっこ」だ。

一部の天才を除いて、科学者は40〜50代で真価が分かる。

若い人の自由闊達の発想と、その発想の真相をかぎわける先輩科学者が必須だ。


でも、この小保方さんの事件で、若い人の科学離れが進んだら、淋しいなぁ。

あぁいう人はごく一部だからね。


世界の真理を解き明かせたいと思っている人だった、どうぞ、科学の世界へおいでくださいね。
posted by ホーライ at 02:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学に関する事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月04日

科学は再現されてこそ、科学

誰がやっても、論文に記載されたとおいに実験すれば、論文どおりのモノができるのが科学の特徴。

文系の論文では「捉え方はひとそれぞれ」なので、そうはいかないが。

科学の論文では科学者の主観がどんなに入ってもベンゼンはベンゼン。

そんな科学論文に嘘の論文を載せたら、バレルのは当たり前。

世界中の科学者が論文どおりにやったら、論文どおりのモノができるはずなのの、それができない、なんていう事は、嘘の論文を書いた時点で分かったはず。

すぐに嘘の論文だと露呈する科学論文を作って、雑誌に投稿するというのはどういう精神構造をしているのだろう?

嘘の論文だとすぐにばれるのは分かり切っていたはずなのに。


僕のようなペイペイが書いた論文でも、少なくとも論文どおりに実験してもらえれば、僕が作ったものが世界中の科学者に作れるはず。

科学とは何か? という基本が抜けている人を輩出するようになったら、日本の科学も終焉が近い。

posted by ホーライ at 01:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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