2014年01月15日

政治は「理想」と「現実」の妥協点

東京都知事選の候補者が揃った。

今回の選挙の争点のひとつに「脱原発か?」があるそうだ。

日本最大の電気の消費都市である東京の都知事が「脱原発」を争点にするからには、「どうやって電気の消費を抑えるか」という観点が必要だ。

もちろん、東京都民として「省エネ」に力を貸すことに異論はない。



しかし、どうなんだろう?

本当に「原発ゼロ」で日本は生きていけるのだろうか?

繰り返すが「省エネ」には反対しないし、賛成だ。

それでも、「原発ゼロ」で明日からやっていけるのだろうか?

原発の代わりのエネルギー源は何になるのだろう?

水力、火力、風力、地熱などが原発の代わりに成りうるだろうか?

政治家が「理想論」を語るのは悪くない。

しかし政治は常に「理想」と「現実」のはざまを彷徨うものだ。

どう、折り合いをつけるか、だ。

その点、都知事選で細川さんがどのような原発に替わる代替案を出すのか、どれだけ現実化があるアイデアを出してくるのか楽しみだ。

とはいうもの、今のところ、3.11以来、「脱原発」派の人から僕が納得できる代替案を出してくれている人は皆無だ。



石炭、石油は地球に残っている量がほぼ枯渇するだろう。

風力、太陽光ではまだ不十分だ。

しかし、福島の例のように、何かあったときに、30年間は影響を出し続ける原発のあり方は困る。

どうしたものだろう?

僕の今のところの考えは、「安全な原発」を目指す、だ。

3.11を教訓に、あるいは、チェルノブイリやスリーマイル島を教訓に、災害や人為的ミスを最大限に対策を講じた原発を作るのが、今の、「妥当案」だと思う。

3.11直後のような「省エネ」はもう今ではどこもやっていない。(少しはやっているけれど、雀の涙だ。)

文明の享受に慣れた現代人にどれだけ「非快適」な生活を強いられるか。

都知事選で、どんな結果が出るのか楽しみだ。


posted by ホーライ at 03:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 行政科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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