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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140813-00000089-reut-n_ame
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(エボラ出血熱の)新しい治療薬やワクチンの試験は、安全性を確認するために通常は長い年月を要する。
だが、エボラ出血熱の場合はそのハードルがかなり下げられることになり、これを懸念する専門家もいる。
米ジョージタウン大学の小児科学教授で、同大学病院臨床バイオエシックスセンターのセンター長を務めるケビン・ドノバン氏は、「今のところ、こうした治療薬は少数のサルで試験されただけ」だとし、「長期的にはもちろんのこと、短期的にもどのような副作用があるか分からない。われわれはその結果をエボラ患者に負わせることになる」と指摘した。
未承認の治療薬使用を支持する決定は、致死率の高いエボラ出血熱の特異性と、貧困国で発見された熱帯病を放置してきた製薬業界の「ツケ」を埋める研究の必要性を反映している。
WHOのキーニー事務局長補は「エボラ出血熱の治療薬がないという事実は、業界の怠慢を示している」と指摘。
「数カ国の政府がこうした治療薬やワクチンの開発に投資してこなかったら、われわれは路頭に迷っていただろう」と述べた。
約40年前にアフリカ中部の奥地でエボラウイルスが初めて見つかってから、流行は数年ごとに発生している。
にもかかわらず、エボラ出血熱がバイオテロの脅威の1つとみなされ、研究者が真剣に捉え始めたのは、わずか10年ほど前のことだ。
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最近の製薬業界の流行語は「アンメットメディカルニーズ」であり、「顧みられない熱帯病」だ。
ただし、そうは言っても、世間一般の科学者や市民から見たら、「これまでの怠慢」「ツケ」「収益の上がる病気への投資」と捉えられているのも事実だ。
「怠慢」や「ツケ」「収益の上がる病気への投資」が事実かどうかは関係ない。
社会からみたら、そう見える、というのが重要なのだ。
あなたの真の姿はあなたが自分に対して描いている幻想ではない。
周囲があなたをどう評価しているのがが「事実」なのだ。
さて、今回のエボラ出血熱に対して、製薬会社はどういうメッセージを社会に向けるのだろう?