2014年07月15日

投与が「禁止」されている人に投与するのは「殺人」に近くないだろうか

●東京女子医大病院(東京都新宿区)で、集中治療室での人工呼吸中の小児患者に投与が禁止されている鎮静剤「プロポフォール」の投与後に小児患者12人が死亡した問題に関連し、全国の少なくとも20の医療施設が同様の条件下でこの鎮静剤を使っていたことが 13日、日本集中治療医学会の調査で分かった。

何のための添付文書? 何のための医学的知識?

投与が「禁止」されている人に投与するのは「殺人」に近くないだろうか。



僕らは治験の段階では厳しく患者をふるいにかけている。

プロトコルに記載されている数多くの「選択基準」と「除外基準」がそれだ。

もちろん「併用禁止薬」も厳しく設定している。



でも、製造販売の承認を受けると、治験で想像もできないような患者に投与されたり、安全性が無視されていたりする。

「それが現場なんだ!」と言われそうだけど、「命の現場」だからこそ、ルールを守るべきだ。


やっぱり医師に対する倫理観、ヘルシンキ宣言、GCPの全文を学んでもらったほうがいいと強烈に思う。


posted by ホーライ at 04:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月07日

東京女子医大の男児死亡事故 大学側VS理事長側 真相遠い“場外戦”

名門医大が揺れている。東京女子医大病院(東京都新宿区)で2月、男児(2)が手術後に鎮静剤「プロポフォール」の過剰投与で死亡した事故をめぐり、早期の調査結果の公表を求める大学側と、慎重姿勢の理事長側の対立が表沙汰になった。

大学側が病院の調査結果公表を待たずに事実上の内部告発会見を行うなど泥沼化。

事故の真相解明とはかけ離れた“場外戦”に、遺族は怒りと悲しみを募らせている。
    ↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140607-00000106-san-soci


被害者抜きで、自分たちの保身に走る組織。

命を預かっているという基本的なことを忘れ、罪のなすりつけあい。

被害者の家族を愚弄している。


そもそも、医療事故がどうして発生してしまったのか、という根本を忘れている。

被害者という「個人」は常に病院という「組織」に負ける。

多分、このままでは病院は自滅することだろう。

その前に、組織、病院は自浄努力を見せてくれるだろうか?

見せてほしいものだ。

posted by ホーライ at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療事故 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。